今回ご紹介するリフレッシュ方法は、「自然を感じる」です。
私がよくやるのは、寺社仏閣や景勝地など、自然や季節を感じる場所に出かけてボ〜っとする事です。
ではまず、”自然”とは何でしょう?
「自然(しぜん)」という言葉は、19世期末に Natureの訳語として作られたものらしいです。調べてみるとその定義には様々なものがある様ですが、簡単に言うと『人工』の対義語であり、人間以外の神羅万象を表すものですよね。
また日本には「自然(しぜん)」が入ってくる前から「自然(じねん)」と言う言葉があったそうです。「自(おの)ずから然(しか)らしむ」と言い、「あるがままの状態」を表します。
今回の”自然”は、どちらの意味も併せ持っているものとして考えてください。
でも寺社仏閣は人間の手で作ったものじゃないかと思うかもしれません。しかし人間が作ったものであっても、人間が自然を崇拝したり、自然と精神を一体化させていく為の場所だったりする訳ですから、そこにはより象徴化された「自然への敬意」を感じます。だから寺社仏閣は自然を感じるのだと思います。
どうやって自然を感じるのか?
という訳で今回私がおすすめするリフレッシュ方法は「自然を感じる」です。
そしてそれはどうやるのかというと、公園でも寺でも庭園でも何でも良いのですが、自然や季節を感じる場所に出かけてのんびりとした時間を過ごします。できれば空気が美味しくて、都会から離れていて、人間が密になっていない場所がいいでしょう。
私の場合は寺社仏閣に行く事が多めです。日本国内ならどの都道府県にもあって、入るだけならタダだとと思います。しかも信仰目的ではなく観光で訪れる人も多いので、足を踏み入れやすいです。しかし、宗教上の理由などで入れない人もいるかと思うので、決しておすすめしている訳ではないので悪しからず。

自然を感じるリフレッシュ方法のメリットとは
自然を感じれば、頭を空にできる
「自然を感じる」のメリットの第一は、頭を空にできる事です。
とあるお寺に行った時に和尚さんから言われた言葉があります。「綺麗なものに五感を委ねるのは、瞑想するのと同じ効果があります」との事。青々とした緑、花の香り、せせらぎ、美味しい湧水、陽の光の暖かさ。そんなものを感じている時、心はその対象に集中し、無の時間が訪れています。
これは西田幾多郎の純粋経験や、心理学で言う「今、ここ」の概念にも通じるものだと思います。過去や未来ではなく、まさに今の瞬間に集中している時に、生きている実感が湧いてくるような気がします。
自然を感じれば、自分の悩みも小さなものだし、いつか消えるものだと知る事ができる
目の前の美しい自然に神経が集中してから、ふと我に帰ると、自分は大自然の中のちっぽけな存在でしかない事に気付く事ができるのもメリットです。
自分の内側や社会に向いて強張っていた気持ちが、ゆったりと弛緩していきます。社会のルールや常識なんて、人間の世界でしか通用しないものです。大自然の中では、そんなものに囚われずに好きに思った事を感じて良いのです。ごちゃごちゃとしていた頭の中の悩みを忘れて、自然という深い懐の中で生かされている事に感謝する事ができます。
そして、四季が巡るように物事は移りゆくのだと思える事もメリットです。
自然を感じるには、お金がかかる?
このリフレッシュ方法のデメリットとしては、行きたい場所によってはお金がかかる事です。交通費もかかりますし、場所によっては拝観料や入場料がかかったりします。その他にも、遠出するなら飲食費もかかるかもしれません。
しかし別にお金がかかる場所でなくても良いんです。道端の小さな花でも、近所の公園でも河川敷でも、あなたが自然や四季を感じられる場所であれば、どんな所でも良いと思います。何なら自分の庭を作ったり、庭がないなら小さな鉢植えで植物を育てても良いのです。
ただし非日常の中での方が、心を解き放ち易いのも確かです。そこはお財布と相談ですね。

自然を感じてリフレッシュした時の話
私自身の体験談をお話しすると、先日は紅葉シーズンなのでライトアップに行きました。その日は嫌な人に会って嫌な事を言われて、メンタルがズタボロにされてとても落ち込んでいました。でも、闇夜に浮かび上がる幻想的な色とりどりの紅葉を見ていると、何だかどうでも良くなってきました。
紅葉は毎日刻一刻と色づき、やがて落ち葉になって、それが土となり肥料となり、春にはまた新しい花を咲かせる。季節は巡る。それに、この木は一体私の何倍の時間を生きているのだろう?…そんな事を考えていると、心に余裕が出てくるんです。
自然を感じる為にやるべき3つの事
では自然を感じリフレッシュする為には何をやるべきか、どこかに出かける場合で3つ考えてみました。
あなたが行きたい自然を感じる場所を思い浮かべる
一つ目は、あなたが行きたい自然を感じる場所を思い浮かべる事です。別に寺社仏閣でなくても構わないので、若い人ならガーデンパークや「◯◯の里」みたいな所でも良いと思います。
行く方法を考える
二つ目は、具体的な場所があるなら、行く方法を考える事です。また、行きたい場所がぼんやりとしか決まっていないなら、イメージに近しい場所でどこなら行けるか考えてみましょう。そしてプランを立てます。
足を伸ばす事
三つ目は、そこに足を伸ばす事です。後は気の向くままに出かけて、自由に楽しんでください。
自然を感じれば、あるがままの自分に出会い、心がリフレッシュ
“自然”についてお伝えしてきましたが、その感覚とは人により様々だと思います。自然対人間として見立てれば、大いなるものとして崇拝し、自分がちっぽけだと感じるでしょう。また、自然の中に身を置いてその移ろいに共感し、自分も一体化していく様に感じるなら、人間も自然の一部として自然から人生を学ぶ事ができるでしょう。その感覚はその人の信仰や感受性など価値観によると思います。
いずれにしても、日常から離れて自然を心のままに感じれば、あるがままの自分に出会えると思います。
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